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2015年07月03日

トレカ屋開業 その35(完結)

  9 エピローグ

 良くも悪くも貴重な体験をした二年とちょっとだった。これらの経験を次に活かして、充実した生活を送りたいものだ。
 俺は店を辞めてしまった。これからはニートだ。
 
 ……テレビで観るニート。
 こいつらダメダメだな、なんて思っていた自分が懐かしい。
 俺も今ではニートだ。……ははっ、皆の目が俺をあざ笑っているようだ。
 ……精神的にキツイな。この社会から孤立したような感じがたまらん。
 バイトでも探さないと……しかし、この歳でバイトを探すのもツライ。
 高校生と同じバイト代で仕事をするのも嫌だな。絶対聞いてくるよ。
「何で、就職しないんですか。何でバイトなんですか」ってね。
 ああ、そのたびに俺はどう答えようか。
 二十代ならまだいい。しかし、これが三十代、四十代となったときのことを考えるとあまりにもキツイ。
 そうか、ニートやフリーターは決して楽な生活なんて送っていないんだ。
 こんな精神環境の中、生きて行かなくてはならないんだからな。
 将来像がはっきりしないことが、こんなに不安でどうしようもない気持ちになるとは思わなかった。
 
 ――家に帰って自分の部屋に行くと、周と陣がいた。
 ……いやいや、こんな呼び方失礼だ。神様二人が俺の家においでになった。
「あ……」
「よう。やっと帰ってきたか」
 母さんが彼女たちを家に上げたのか。彼女たちは自分のことを神様だと告げたのか。
 ……それとも何も言っていない?
 それにしてもよくこんなコスプレ女、家に上げたな。少しは警戒してくれよ、と思う。
 あるいは彼女たちは神様なので、母親に気づかれずに家に上がった……それなら納得できるな。
 どちらにせよ、登場の仕方がいきなりだ。事前に連絡でもしろ……して下さい!
 
「あの、俺、今日辞めてきました。店……」
「だから来ている。前に言わなかったか? お前が店を辞めるときにわたしたちが来ると。今日はお前の閉店お祝いパーティーだ。菓子や飲み物は買ってきている。ほれ、食せ。飲め」
 二人はすでにパーティーとやらを始めているようだ。
 床にはお菓子の食べカスや、ジュースをこぼしたであろう畳に湿った跡があった。
 だが、開店祝いならわかるが、閉店祝いなんて初めて聞く。
「……別に祝われたくないッス」
「ああ、そうか。まあ、これは冗談だ。単にわたしたちは腹が減っていたのでな。勝手に宴会場にさせてもらった。で、次はどうするんだ? サラリーのほうか? 自営のほうか?」
「……いや、もうバイトでもいいかなって」
「バイトだけ? それ以外は何もやらないのか? で、将来どうするの?」
「そんなの、まだ……」
「まあ店を辞めたばっかりだ。しばらくは休むのもいいかもしれないぞ……ところで!」
 突然、彼女の声が大きくなり、言葉の続きを止めた。
 ところで……何だ?
 
「まだ気づかない?」
「え?」
「わたしね、神様なんかじゃない。この子もそう。わたしたち姉妹なの」
 何をいきなり言っている?
 やはり……神様なんかではない?
 いや、気づくの遅すぎるだろ、俺?
 何を根拠に今まで神様だと思っていたんだ。
「……どういうこと、なの?」
「本当にわたしのことなんか興味なかったのね、飯島君」
「え、あれ……誰……ですか?」
「品川美香、妹は翔子」
「品川? 品川、品川……あ!」
 思い出した。確か高校生のときの同級生だ。
「わたしね、高校生のとき、あなたのことが好きだったのよ。何度も告白しようと思ったけど、わたしなんてブス、無理だと思っていたんだ」
「いや、ブスなんかじゃないよ。……スッゲー美人だ」
「ありがと。飯島君、商学科なのに漫画家になってやるって言っていたじゃない?」
「ああ、覚えていたか」
「わたしはそれを聞いて不安だった。だって飯島君、そんなに絵が上手いってわけじゃなかったじゃない? 大学に行っても、ちゃんと就職するのかどうか心配していたの」
「お前はどこかに勤めているのか?」
「ええ。東証一部上場の会社で正社員よ」
「……お前、昔からちゃんとしていたからな」
「風の噂で聞いた。飯島君が漫画家を諦めて、介護職に就いているって。それだけならいいんだけどね、もうすっごい死んだような顔でいるって聞いたのよ」
「え、誰? 誰に聞いたの?」
「あなたのお母さん」
「な……オカンだ……と?」
「さっきも言ったけど、わたし、あなたのことずっと好きだったのよ。素敵な漫画家になっているか、ちゃんとしたところに就職したのか。久しぶりに会おうと思ったの。携帯番号なんて知らないから、卒業アルバムの名簿見て、住所調べて……」
「で、オカンに会ったと?」
「そう。素敵な再開を期待していたのに、とんだ事実を知ってしまったわ。で、あなたのお母さんとわたしがあなたの就職意識を高めようと一芝居打ったわけ」
「なんだ……そうだったのか……そういや、お前、高校のときに妹がいるっていってたよな」
「うん、翔子のことね」
「翔子ちゃんまで何でグルになってんだ?」
「それは……」
「ん? それは?」
「わたしが、飯島君に押し倒されたときに助けを呼んでもらう役……」
「あ? 俺がお前を?」
「だってさ! ずっと漫画、描いていたんでしょ? だったらオタクじゃん……こんな胸元が開いた衣装……それにおヘソも見えちゃっているし。飯島君も男の子なんだから、いつ理性が崩壊するかわからないじゃん?」

 頭のいい女の子だが、こんなところまで頭が回らなくいい。
 俺を何だと思ってるんだ。獣か?
 しかし、その照れた顔……かわいいいじゃねーか。
 高校のときは眼鏡で、髪の毛は後ろにただまとめていただけだから、こんなにかわいい顔しているなんて全然気づかなかったぜ。
 たぶん、お前のした予防策は間違っていないはずだ。
「ねえ、今からでも自分の人生変えてみない?」
「就職かー……就職……ねー」
「ううん。就職じゃなくてもいいと思う。飯島君のやりたいこと見つけて。きっと飯島君にはサラリーマンは向いていないと思う」
「何でそう思うの?」
「言ったじゃない。わたしが周と名乗ったとき、あなたは自営業をしたいと」
「……ああ、言ったな」
「皆がサラリーマンっていうわけじゃないわ。だからあなたが納得できる仕事は必ずあると思うの。まだ若いんだからどんどん好きなことをやって自分の可能性を発見したらいいと思うわ」
「そうだな……ありがとう。俺、がんばってみるよ」
「お姉ちゃんもう済んだー?」
 品川美香の妹、翔子が話した。
「ねえ、もう帰ろうー。飽きちゃったー」
「はいはい。帰りましょう」
「約束の勉強見てよー」
「わかってるわよ」
「翔子ちゃん?」
「ん?」
 俺は翔子ちゃんとして、彼女と話すのは初めてだ。
 
「ありがとう。訳もわからず、美香お姉ちゃんの遊びに付き合ってくれてありがとうね」
「……いいよ。別に。将来、あなたがお義兄さんになるんだったら、ちゃんとしたとこに就職してほしいからね」
「何を……」
 品川美香の顔が真っ赤になる。
 でも、いいなあ。品川美香と付き合って、いずれ結婚するなんてなったらどんなに嬉しいことか。
 
 俺はバイトをやりながら、いろんな副業を試すが上手くいかない。
株、FX……どれも結果は散々だった。
だいたいこういうのは素人でも稼げる! って、よくネットで見かけるがとんでもない。
 そんなに簡単なら皆やっている。
 俺も実際にやってみたが、稼ぐことはできなかった。むしろ、残りの貯金の大半をも失ってしまった。
 人間、不安になるとギャンブルに走る。そして大金を失うのだ。
 最悪の場合、負けを取り戻そうといたるところで借金をし、さらに損失額を増やすものだが、さすがに俺はそこまで人生を捨てられない。
 諦めない限り、人間はやり直すことができるのである。
 
 ……俺は原点に戻って漫画を描こうとするが、描く気にはなれない。
 まともに取りかかると、二、三か月かかるからだ。そんな心の余裕はない。
 そんなとき、ネーム(原作)だけで応募できる賞があった。
 このコンテストはプロアマ問わず幅広く漫画作品のネームを募集するというもので、「ネーム状態での応募」という他にはない応募条件のコンテストには「気軽に参加できる」と「ネーム段階で第三者の評価を取り入れ、それを完成稿に生かすことができる」という二つの大きなメリットがあるらしい。
 
 ネームだけなら、と昔描いた漫画を三週間かけて手直しして応募する。
 すると四か月後にその作品が受賞されたのである。
 審査員の評価が良く、すぐに読み切り作品として世に出た。
 
 ――半年後、それは連載漫画になり人気は不動のものになった。
 俺は彼女を呼び出した。品川美香だ。
 ここは駅前のオシャレな喫茶店だ。
「飯島くん!」
「あ、品川」
「ごめん、待った?」
「いや……待っていても楽しかったから。全然」
「じゃあ、行こうか? 映画、連れてってくれるんでしょ?」
「ああ」
「それにしても飯島くんが誘ってくれるなんて初めてだね! 何かあったの?」
「ようやく俺が原作を書いている漫画も軌道に乗って、心に余裕ができたからかな。これも品川がきっかけを与えてくれたおかげだ。俺、品川に会ってなかったら今でも介護の仕事をだらだらしていたのかもしれない」
「ふふ……どう? 今の気持ち? 自分のやりたい仕事できている?」
「ああ、漫画家にはなれなかったが、漫画の原作を書かせてもらっているんだ。幸せだよ。いろんなことに挑戦してよかったと思っている。おもちゃ屋をやったのもいい経験になった。」
「よかったわね。仕事ってね、好きな仕事だったらずっと続けていられるものなのよ」
「ああ、長く続けてられそうだ。俺、この仕事好きだから」
「……かっこいいよ。今日の飯島君は! 輝いて見える」
「なあ、好きな仕事だったら長く仕事が続けられるんだよな。それと同じで俺が好きな人も、ずっと好きでいられると思う」
「え……何? 飯島くん……」
「好きだ、美香……付き合ってくれないか」

品川美香は小さく頷き、目をゆっくりと閉じた。
俺は誰に言われたわけでもないのだが、唇を彼女の口元に近づける。まるで、そうすることが自然の流れであるかのように。
 そして、そっと口づけをした。
 彼女がほろりと涙をこぼす。
 俺が彼女の涙を見るのはこれが二回目だった。
 一回目は高校の卒業の日。
 俺は当時、彼女が言ったあの言葉を思い出した。
「今度、会う日まで楽しみにしているから……」

 俺は彼女に相応しい男になれただろうか?
 こんな俺を好きになってくれてありがとう。受け入れてくれてありがとう。

posted by サイコー君 at 15:41 | Comment(1) | トレカ屋開業(自作ラノベです) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トレカ屋開業 その35

  8 ついに閉店

 店を辞めることになったきっかけになった出来事だ。
 昔、古本屋で働いていた古本屋は相手が小学生でも本を買い取ることができた。
 ゲームやCD・DVDでは保護者の同伴が必要だった。
 本の買い取りは比較的取り扱いが簡単だった。
 俺も本の買い取りは小学生でも親の同意書さえあれば買い取りを行っていた。
 カードも同じものだと思っていた。
 カードはゲームやCD・DVDではなく、本の部類に入る。
 だから、今の店でも親の同意書(住所や電話番号、保護者の名前と印鑑もしてもらった)があればカードの買い取りを行った。
 
 ――しかしある日、警察が店にやってきた。
 どうも友達のものを売ったとかそんな内容だった。
 警察に同意書の提出を求められた。
 俺はそれを渡すとどうやらその記述がウソであったことが判明した。
 電話確認すべきだった。
 しかし、電話確認といっても知り合いが口裏を合わせれば隠しきれる。
 ちょっと低い声で、「父親です」なんて言われれば信じるしかないではないか。
 同意書があっても、中学生以上からしか買い取りをしてくれないお店があるようだが、これは店の方針とか業界でのガイドライン、チェーン店の規約である。
 
 古物営業法という法律もある。
 こんな細かい法律、いちいち全部理解しているわけではない。
 穴を探せばいくらでも出てきそうだ。
 違法なのかどうかよくわからん。
 子どもはどうにかして俺の目をごまかそうといろんな手を使う。
 俺は対応しきれない。そして罠に引っ掛かる。
 ……別に荒稼ぎしているわけでもない。赤字続きでこんなことが起きると、さすがにもう店を続けたくなくなる。
 何のために、誰のために店を続ける必要がある?
 ただ、俺は昔の感覚の古本屋のイメージから開業した。
 お客さんがパッと店の中に入り、サッと買い取る。
 ……今はそういう時代ではないのだろう。
 
 警察が来たとこで一気にモチベーションが下がってしまった。
 ……もう、辞めようかな。
 俺は警察にあれこれ聞かれるのも面倒だったので、「……もう来週、辞めますから」と言った。
 警察も俺の突然の辞める発言に、少し変に感じたようだったが、「それなら……」としばらくして帰っていった。

 それ以外にもそろそろ潮時の時期だった。
 もう少しで馴染みの子どもも進学する時期である。
 中学校や高校、専門学校、大学への進路。そうすればこの店に来てくれることも少なくなるだろう。
 特に未練はない。このままダラダラと続けても誰にもメリットはない。
 閉めよう……。
 そう思い、店を閉めることを決めた。
 
 ……さて、やめるとなったら店の後始末が大変だ。
 特に什器を捨てることが一番手間取った。
 廃品の業者に連絡を入れ、引き取りにもらいに来た。
 ……また、これでも金がかかるのだ。ここではガラスケースや分解できそうにない厄介なものを引き取ってもらった。
 また、ちょうどいいタイミングで、「鉄、無料で引き取ります」のチラシが入ってあった。
 これが非常にありがたい。これは利用しない手はない。
 店から什器を持っていき、無料で引き取ってもらった。
 これで一万円ぐらいの節約になったかもしれない。
 金があるときの一万はさほど有難みはなかったが、今となって一万円は再出発するためにも貴重なお金である。
 
 さて、残る営業日は明日のみ。
 店は開店して二年は続けたか。……まあ、いい思い出になった。
 あとはもう明後日、店の持ち主に明け渡すだけだ。それから俺の再出発が始まる。
 
 そんなとき一人の子どもが水道管を破壊した。
 大柄な子ども。子どもといっても中学生で百キログラムはある人物だ。
 地面に少し飛び出していたエル字型の何かを踏みつぶした。……全体重をかけたようだ。
 
 ……何でそんなことをする? しかも店を辞める前日に。
 水があふれ出た。すごい勢いだ。
 止まる気配は全くない。これが営業中だったらひどい目になっていただろう。
 俺は慌てた。運が悪いことに隣の定食屋もクリーニング屋も定休日だ。誰にこのことを相談すればいい?
 そこに偶然外に出ていた店から三軒隣の洋食屋の店主がいた。
 俺はその人に助けを求めた。
 俺は水道に関しては全く知識がない。
 すると洋食屋の店主はまず、水の元栓を閉めた。
 こんなところにそんなものがあったのか。
 元栓はトイレの近くにあった。……そんな存在、今まで気づかなかった。
 ……こうして水は止まった。とりあえず一安心である。
 
 で、そのあとが大変だ。
 このまま店を明け渡す訳にはいかない。水に関連することを直すのが道理だ。
 仕方なく、翌日(もう夜だったので)、水道局に連絡することにした。
 ……明日、工事に来てくれるらしい。
 同時にその日は店を辞める当日であった。
 なんと、最悪な記念日になったことか!
 工事代金は思っていたより安く三千円だった。それだけがせめてもの救いだった。
 
 ――結局、最後の最後まで金がかかった。
 世の中、生活するために金がかかりすぎる。
 店をやめたときのあっけらかんとした感じは異常だった。
 店を開かなければ来る必要のない商店街。
 この日を境に、この商店街から子どもの声が消えたという。
 そして、商店街はまたシャッター街になった……。

posted by サイコー君 at 15:39 | Comment(0) | トレカ屋開業(自作ラノベです) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トレカ屋開業 その34

  7 地元で有名なワルガキ現われる

 普通にパクって、普通に返さない奴もいる。
 手を伸ばして商品を盗るところを見ている。
 売り場にはそのカードがない。相手はそれを持っている。もう、現行犯。
 返せと言っても返さない。
 
「ちょっ……お前、返せよ」
「何―?」
「お前、持っていっただろうが。これ。このカード。お前が右手に持っているやつだ」
「持ってないって!」
「持っているだろ。返せって」
「持ってない。やめてー」
 ふざけている。頭がイカレているのかと思った。
 俺の真横で商品を盗っておいて、これを見逃すわけにはどうしてもいかなかった。
 強く握られたカードはグシャグシャになって売り物にならない。
 だいたいこういう奴は、「助けてー。警察呼んでー」などと言うのだ。
 本当に来られても別にこちらに非があるわけではないが、実際に来られると対応が面倒だ。
 俺は思わず、そいつを投げてしまった。柔道の足技のようなもの。
 周りの子どもに聞くと、この子どもは有名なワルだった。彼のするイタズラはイタズラのレベルではない。完全に迷惑・犯罪のレベルだった。
 悪いことを悪いと思わない人間なのだろう。考え方そのものが一般の人間と違うのだ。
 ――後日、なぜか母親が怒鳴り込んできた。
 
「息子は盗んでないと言っているのに、なぜ手を出した。警察に言うぞ」
「おたくの息子が盗むのを見ていた。それを取り返しただけだ。こっちこそ警察に言うぞ」
 この面倒なやり取り。たまらない……!
 
 一応、話し合いで決着が着いた。
 以前の酔っ払いのケースと同様、この子どもも悪質だったので出入り禁止にするが、また店に来たいという。
 はあ? ふざけるな。こう何度も万引きしてそれを言うか?
 この子どもだけで被害額は万はいっているかもしれないし、それ以上かもしれない。
 これも前に述べたことだが、レジの鍵を盗んだ張本人はこいつだった。
 もう小学六年生。子どもといって大目に見てやることもない。
 事を起こすたびに母親に電話して、息子を引き取ってもらうことにした。
 さすがにこの子どもも懲りただろう、しかしそう思うのは束の間。
 
 俺は三度ほどこの母親を呼んだ。
 ……母親も母親である。もうこいつを店に来させるな。母親なら、そうさせるべきであろう。
 こちらも、何度もこの母親に連絡を取りたくない。
 何が楽しくて俺の携帯の履歴が、この母親の通話履歴でいっぱいにならなくちゃいかん。
 何日たっても万引き癖は直らないようだ。これはある意味病気である。
 しかし同情する気にもなれない。もうこの親子にはうんざりだった。
 一人、二人、問題児がいると、こちらのメンタル面が負けてしまう。
 割合で言うと、一パーセントか二パーセントなわけなのだが。
 
 個人事業は辛い、難しい。うっぷんがたまる。
 真面目に買う人がバカみたいだ。パクリ天国である。
 ……いや、もう頼むからやめてくれ。

posted by サイコー君 at 15:38 | Comment(0) | トレカ屋開業(自作ラノベです) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月28日

トレカ屋開業 その33

  5 カードゲーム大会

 カードゲーム大会をする。
 トーナメント形式だ。
 順番は俺がランダムで決めるのだが、そのときの皆の声が楽しい。
「えー、俺、ここー?」
「わー、いきなり○○君と当たるのかよ。ぜってー負ける」
「やった。一回戦不戦勝!」などである。
 大会は一か月に一回ほど行ったか。
 商品は店の買い物券千円分など。
 参加費は無料にした。
 
 かなり緩い感じの大会だ。
 店での飲み食いもOKなので、大会には参加しないが見るだけのお客さんも多くいた。
 一時間から四時間ほどかけて行う。
 開催曜日は土曜日、日曜日が多い。
 参加人数は多いときで二十人を超える。
 店の中は人だらけだ。
 ギャラリーに囲まれるプレイヤー、そのときの気分はいつもと違う。
 緊張する。非公認の大会といえどもこれは大会、試合なのだ。真剣に取り組む人間の顔はいい。
 
 大会では弱い、強いがはっきりする。
 勝ち方を知らない小学生が参加すると、まず負けるというガチな試合。
 大会当日は、大会前の準備中によくカード売れる。
 その後は全く売れないが、こういうイベントを定期的にしていれば、お客さんも普段から店に来てくれるというわけだ。
 大会の告知は一週間ほど前に行う。
 店に貼り紙で告知するので、ある程度店に通っていないと大会の開催日がわからない。
 ジャッジはカードゲームの詳しい子にやってもらう。
 俺もこの時期になってくると詳しくなってくるので、ジャッジはできた。
 難しいことだけその詳しい子に聞く。
 勇気王は公認試合をする店舗もある。
 そういう大会に参加する子だ。まるで専門家のように詳しい。
 俺も参加することがあったが、優勝はなかった。
 ちょっと詳しい大人が簡単にやられるぐらいだ。そのレベルの高さがわかるだろう。
 大会が終了すると気になるプレイヤーと勝負する交流もある。
 この店を通して友人ができたというケースも多い。
 知らない人間同士がカードゲームを通して友達になる。
 特に小・中学生なんかはすぐに友達を作る。
 大人のお客さんならカードゲームが上手ならば、すぐ子どもたちの人気者になれる。
 子どもにとっては大人のプレイヤーは珍しい。
 持っているカードも珍しいものが多い。
 
 うちの店ではカード屋としてはかなり珍しいであろう、店内でのお客さん同士のトレードを認めている。
 ただ、金銭が飛び交うのはよろしくないので、それはやめてくれと言っている。

 ――カードの値段をまけるという行為。
 つい、やってしまうのだ。だいたいは俺の気分によるのだが。
 主にこの行為を行うときはまとめて買ってくれる人、売り上げがないときなどだ。
 しかしこれをやってしまえば、「まけて、まけて」とずっとお客さんに言われ、今後の販売がスムーズに行かない場面が多々ある。
 一言まけてと言うと値段が下がるかもしれないのなら当然、皆言うだろう。
 
「ねえ、これまけて?」
「んー、五百円のカードか……、まあ確かにちょっと高いからな。じゃあ、百円引きの四百円でどう?」
「もうちょっと」
「んー、じゃあ三百五十円」
「もうちょっと」
「いや、もうこれぐらいで……キリがないからさ」
「じゃあ、五百円のもう一枚買ったら?」
「え?……じゃあ、それなら一枚三百円にしようか」
「二枚で二百五十円にして」
「うーん、それはねえ、ちょっと」
「じゃあ、もう五百円のカード二枚買ったら?」
 もはやクイズだ。何が正しいのか値段をつける本人も混乱してしまう。
 あまりまける行為をそうやってはいけない。
 正規の価格がぼやけてしまうからだ。
 たまに半額セールといって半額で販売することがあった。これなら全員に一定の割引率で提供することができる。

  6 トラブル発生

 トラブルが発生した二件についても紹介しておこう。
 まず一件目はガラスケースを割られることがあった。
 理由、ただ蹴りたかっただけ。
 ……さすが子どもである。
 これはキツイ。今までガラスケースは二つあった。
 それをフルに使ってカードを販売していた。
 それが一つになってしまうのだ。
 ガラスケースからの売り上げが半分になる計算になる。
 俺は子どもに注意をして、それ以上はほとんどお咎めなしだった。
 まあ、怪我でもして大騒ぎされるよりはずっとましである。
 一応、謝罪の言葉も聞けた。
 たぶん、本人もまさか蹴って割れるとは思わなかったのだろう。
 こういう場合は学校に連絡を入れたらいいのか、それとも警察だろうか。
 俺は面倒なことになるのを嫌った。
 泣き寝入りだ。個人事業での備品の破損は痛い。
 もうひとつ新しいガラスケースを買うには俺の財布からお金を出すしかない。
 毎日赤字なのに……。
 店を初めて自分の物を買った記憶がない。
 わずかなお金も家賃や光熱費、クソ商店街費に取られてしまう。
 永久に稼がれないシステム。
 貯金は崩されるばかりだ……。

 もう一件はある日、子どもが一人の大人を連れてきた。
 親子関係ではないみたいだ。
 よくわからない近所付き合いの大人。
 年齢は四十ぐらいか。
 初めは店にあった将棋など指して大人しくしていたが、こいつは憎い!
 ビールを片手に店に入ってくることがあった。
 この時点ですでに酔っ払っている。
 店のお客さんは子どもがほとんどである。
 そんな子が店に酔っ払いのおっさんがビールを飲んでいたらどう思うだろうか?
 店に居づらい、入りにくい。
 
 このおっさんは特にカードゲームをしたり、商品を買ったりすることもない。
 ただの暇つぶし。暇つぶしでこういう店に寄るなと思う。
 一度店に来るとしばらくは店の中を居酒屋扱いされてしまうので、俺は注意することにした。
 店の中で酒類は飲むなと。
 それぐらいいい大人なら言われなくてもだいたい察してほしかったが。
 するとこの男、突然キレ出した。
「ああ、こら、おっさん。今までビール飲んでいても何も言わなかったじゃないか。何で、今さらダメだなんて言うんだ!」
「いつやめてくれるか見ていたのですが、全然やめる気配がなかったので言ったんです。しかも今日のあなたとても酔っていますよね。だから店内でもうビールは飲まないで下さい」
「ああ、お前。俺が置いといたビールの缶、勝手に捨てて。まだ残っていたんだぞ」
「残っていたっていっても数滴でしょう。それに無言で外を出たのならもう帰ったと思うでしょ。放置したゴミを店の人間が捨てて何が悪いんです?」

 酔っ払いの手には新しいビールが数缶と、おつまみが入った袋を持っていた。
 近くのコンビニで買って来たらしい。まだここで酒盛りをするつもりだったなのか?
 俺のことをおっさん扱いする。お前のほうがおっさんだ。
 ついには大声で、店でわめく。本当に迷惑だ。
 わずか数滴しか残っていないビールを俺が捨てたという。
 ……はっきり言ってこいつには消えてほしかった。
 長い時間わめくので仕方なく俺は警察を呼ぶことにした。
 完全に俺が被害者。その日は店を閉めることになった。
 向こうは酔っ払って好き勝手わめいているだけだが、店側としてはキツイ。
 酔っ払いがわめく店、警察が来る店、店のイメージダウンにしかならない。
 それから俺はこの男を店の出入りを禁止した。
 
 しかし、しばらくしてまた来るのだが、俺はかなり冷たく扱った。
 ……この男、知られているところではかなりの問題を起こすトラブル人間だった。
 カラオケでも隣の部屋の壁を叩き、出入り禁止になっている。
 どこでも立ち小便をする。信号を無視して、フラフラ酔っ払って自転車に乗る。
 もう嫌だ!
 子どもがイタズラするのはまだかわいい。
 ガラスケースを割った子も俺は普通に接している。
 ただ、酔っ払いは嫌だ。こいつは許せねえ。

 ……それにしてもウチの店は万引きが多い。
 俺がトイレに行ったときなんかは万引き犯にとってはサービスタイムだ。あらゆるものがなくなる。
 防ぎようがない。……信頼できるお客さんに見ていてもらうしかなかった。
 こういうとき店員がもう一人いればと思う。
 ゲームソフトもまだ店に置いていたのだが、ゲームソフトが半分ほど盗られることに。その数、十本以上だった。
 まとめてカセットを入れていた箱があるのだが、たった少しの隙間から手を伸ばされ盗られてしまった。
 手でない、指だ。指しか入らないスペースから細かい作業で盗む。
 どんなテクだ。なぜそんなことをする?
 本当に万引きする人間の気持ちがわからない。なぜ盗るんだ。
 俺がそれでどれだけ迷惑な思いをするか、彼らは少しも考えないのだろう。
 平然と犯罪行為をする人間は一緒にいて何のメリットもない。
 ただの有害的な存在だ。
 このときの損害額は二万円以上。
 それが失われた。ゲームソフトの箱だけが無残に残された。

 金庫を購入した。またお金がかかる。
 入るお金が少ないのに対し、出ていくお金が多すぎる。
 明らかに上手く経営されていない。誰が見てもそれはすぐわかる。
 金庫はかなり重い。その割に少ししか手に入らない。
 ……開け閉めが徐々に面倒になってきた。
 だいたい、店の商品を金庫に入れて、売れるたびに金庫の開け閉めをする店がどこにあるか。
posted by サイコー君 at 18:49 | Comment(0) | トレカ屋開業(自作ラノベです) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トレカ屋開業 その32

  4 カードの売り方

 ガチャガチャの中身をクジにすれば商品を入れ替える必要はない。
 もっと収入源を増やそうとした結果、導入されたのがこれだ。
 クジは通販で売っているものを使う。
 一等が五十枚、二等が百枚、三等が二百枚、飛んでハズレが二千枚といった感じになっている。これは便利である。
 この三角くじをガチャガチャのカプセルに入れるのだ。
 景品は新品のゲームソフトや市販されているカードを箱ごとといった内容にした。
 オークションの購入時におまけで付いてきた、賞品を飾るケースがあったのがありがたい。
 ガチャガチャ本体にカプセルを入れるのだが、百円用のカプセルを入れると回すだけでカプセルが出てしまった。
 カプセルが落ちる穴が大きかったため、入れたカプセルが小さいとどうしても自然にそうなってしまう仕組みだった。
 子どもがガチャガチャを回しまくる。
「ははっ。これ回すだけで出てくる」
「お金入れてないのにね」

 ガラガラ、ガコン! ガラガラ、ガコン! ガラガラ、ガコン! 
 
 もう荒れ放題。
 見る見るうちにガチャガチャの本体からカプセルがなくなっていく。
 ……で、一等が出てしまう。
「やったー! 当たりだー!」
 いや、そりゃ出るだろ。そんなにカプセル出てきたら。
 これには正規の二百円を店の俺に払うので商品をくれと子どもは言う。
 事故とはいえ、確認しなかった俺が悪いのだろうか。ここで商品を出さないわけにもいかない雰囲気だった。
 このままこの仕組みに気づかなければもっとひどい目にあっていたかもしれない。
 俺はその子に一等の景品を出した。
 
 ……教訓だ。こちらも不備がないか何度かチェックする必要があったのだ。
 しかし、子どもはこういう不意を突く手がうまい。よく気づくものだ。発想というべきか。大人にはなかなかその思考はない。
 そいうことで急きょ二百円用のカプセルも買う。
 カプセルは普通に買うと高いが、オークションなら送料のみで購入が可能。
 カプセルが余っているところには余っているものだ。向こうも大量に処分できてメリットがあるかもしれない。
 で、また空カプセルを保管しておくスペースが必要になってくる。
 
 ……ガチャガチャクジは想像以上に売れた。
 俺はウソをつくことが嫌いだったので、一等は何枚、ハズレは何枚入れたかと表示していた。
 また一等のクジをカプセルに入れるのをお客さんに見せていたりもする。
 中には何度も挑戦するお客さんもいた。
「本当に当たり、入ってんのかぁ〜」とその少年が三千円、四千円分と回す。
「入っているよ」
「絶対、絶対だよな」
「絶対だって。昨日作って、今日置いたんだから」
「何でこんなにやってんのに……あ、三等当たった」
「おっ。おめでとう。だから言ったじゃん。ちゃんと当たり入れているって」
「でも、もう四千円ぐらい使っているのに……いつ一等出るの?」
「一等は上のほうに入れておいたからなー。二等から四当までは完全にランダムに入れたんだけど」
「もうカプセルもほとんどないよ。……あと六個ぐらい。この六個に本当に当たりが……あ……一等……一等出た!」

 疑心暗鬼だった彼が一等を出した瞬間、店の信用度は格段に上がった。
 本当に当たりを入れている店だと。
 クジはハズレと商品の値段によってどれだけ儲かる設定にできるかも容易だ。
 このガチャガチャクジが店の大ブームとなった。
 一回二百円は高かったので、ちょっと当たりが少ない一回百円のガチャガチャの台も用意した。
 一つ、欠点をあげるとすればハズレを出した子があまりにも不憫。
 中には千円以上使っても当たりが出ないといったケースもよくあった。
「おっちゃん、これ両替して!」
「ああ……はい。百円が一、二、三……十枚ね」
「よぉーし」
 ガラガラ、ガコン!
「あ、ハズレだ……」
 ガラガラ、ガコン!
「ハズレだぁ〜。よし、今度こそ」
 ガラガラ、ガコン!
「……ハズレか」
ガラガラ、ガコン! ガラガラ、ガコン! ガラガラ、ガコン! ガラガラ、ガコン!ガラガラ、ガコン! ガラガラ、ガコン! ガラガラ、ガコン!

 ……近くで様子を見ていてこっちが泣きそうになる。
 子どもを騙しているような罪悪感。
 しかし、クジとはそういうものだ。
「おっちゃん、全部ハズレだった……」
 ハズレ一枚につき、ノーマルカードと言われる一般的に価値のないようなものが十枚。――計百枚を彼に渡す。

「じゃあ、今日は帰るね。また来るから……」
「ああ、ありがとう……ごめんね。ごめん……」
 これで千円。千円あればお菓子ならどれほど買えただろうか。
 漫画も二、三冊は買えた。
 子どもにとってはとても大きい千円。
 俺のしていることははたして間違っていないだろうか。このお金も結局は家主に家賃として払うのだろう。
 大人の社会といえども、本来夢を与えるべきおもちゃ屋、カード屋が無垢な少年の金をガメているといっても言いすぎでない。
 その子たちが見ていてかわいそうでたまらなかった。
 一応、ハズレの商品も用意しているのだが、あまりにもしょぼい。
 さらに言えば、これはバクチとあまり変わらない。
 こんな小さな頃からバクチのような行為をさせている俺。それはいけないのではないか。
 得する人と損する人が顕著になってくる。
 しばらくして、それ理由でこのガチャガチャクジは廃止した。
 子どもたちの辛い顔を見るのに耐えられなかった。
 ……俺は商売人として失格なのだろうか。

 ガチャガチャに続いて、当たればカードが出る機械も買った。
 これで勇気王カードを導入すれば、いい自動販売機になるのではないか。
 オークションで検索するとけっこう安い千円程度だ。
 送料のほうが高い。でかいし、重たいから仕方がない。
 ジャンク品と書かれていたがやはり動かなかった。
 十五年はたったものだろう。電気は入るのだが、ゲームの進行が全くない。
 まあ、動けばめっけもんだという考えだったので諦める。
 これを二台買ったが、分解してそれらを合体させ机にした。
 ちょっと高さのある机になった。
 これなら立ったままカードゲームが行える。
 また、荷物を置くスペースとしても役立った。
 ゲーム機の筐体を買うのが楽しくなってきた。
 というか、本来ある姿のものを加工して別の物にするのが楽しい。
 
 工夫をして別物にする、これはアートだ。
 調子に乗ってまた別の、当たれば景品が出てくるゲーム機も購入した。
 ……しかしこれも動かない。
オークションでゲーム機の筐体にジャンクと書かれていたら、本当に故障している場合がほとんどだ。絶対かもしれない。
 俺はそれを分解してスーパーボールゲームにした。
 スーパーボールを上から落とし、下のカゴに入れればそこに書かれている景品がもらえる。
 これを自動でやってもらえるとかなりの人気ゲームになっていただろう。
 しかし、手動なのでお客さんがやるところを見ておかなければならない。
 ガチャガチャも二台破壊し、的入れゲームにする。
 ……夜店のゲームみたいになった。
 こんなもんでも子どもはよく遊んでくれた。
 これらは俺がその場でつきっきりにならなければいけないのがデメリット。
 
 店を辞めるとき、これらが非常に邪魔になった。
 買うのは楽しい。が、処分するときとなったらこれほど困るものもない。
 誰かにあげようと思っても壊れているのだ。
 こんな巨大な的入れゲーム、誰も欲しがる人はいない。

 ――カードゲームをする場所(デュエルスペース)がないため、子どもたちがしゃがんでカードゲームをする。
 一組がはじっこのほうでするぐらいなら、特に目立つこともないが、それが五組以上になるとかなり変な光景になる。
 一応は店なので、外からの視線が痛い。
 一体、この店は何なんだという目で見られる。
 視線のこともあるが、デュエルスペースがあればサービスの向上ではないか。
 これは一気に店の知名度を高めるチャンス!
 というわけで、ホームセンターで脚の低いガラステーブル(二千五百円)を二卓と、椅子(七百円)を四脚購入する。
 これはお客さんにとても喜んでもらえた。
 で、また自転車の問題が起こる。
 サービスの向上はいいが、いつもここで引っかかる。
posted by サイコー君 at 18:48 | Comment(0) | トレカ屋開業(自作ラノベです) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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